1風車の現状と構造について
- Q1-1日本に風車の数は何基ありますか?
-
A1-1
国内ではすでに陸上風力発電施設が多数稼動しており、全国で陸上・洋上を合わせて2034基。その内、下関市では42基が設置されています。
洋上風力発電施設については、既に稼働中のものは、沖合に設置されているものが5基、港湾に隣接した海域に設置されているものが20基あります。
また、建設計画中の洋上風力発電施設は、本施設以外にも多数あります。
それ以外にも、北九州市若松にあるような海岸近くの陸上に設置されている風車(洋上風力発電との呼称が付されているもの)は全国に多数あります。
出典;NEDO(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)ホームページ資料より
「日本における風力発電設備・導入実績(2015年3月末現在)」
- Q1-2
海外に洋上風車の数は何基ありますか?
A1-2
2014年7月現在で稼働している風車は2500基余りです。
- Q1-3海外の洋上風車はどんな国にどれくらいあるのですか?
A1-3
ヨーロッパが主でイギリス、デンマーク、オランダと続きます。
アジアでは中国での運用が多くなっています。
詳細は以下の円グラフをご確認ください。
© 2014, 4C Offshore
に掲載されている情報「現在稼働中の風車数」を基に作成
- Q1-4洋上の風車は塩害などで壊れやすいと思うのですが?
A1-4
陸上の風車と違い、海上での運用を前提として製造された風車を採用する予定です。
塩害対策をはじめとして様々な「洋上での運用」について対策が施されています。
- Q1-5洋上の風車の点検について教えてください。
A1-5
日常点検の他に定期点検として運転開始後1か月、その後3年目までは6か月毎、それ以降は1年に1回行います。また、オペレーションセンターにて24時間365日遠隔監視を行います。
- Q1-6風車の雷対策について教えてください。
A1-6
避雷針などの雷対策を行います。
- Q1-7日本での風力発電の導入目標を教えてください。
A1-7
- Q1-8計画されている風車の大きさを教えてください。
A1-8
最高点で海面から155m(海峡ゆめタワーとほぼ同じ高さ)。ブレード(はね)の大きさは65mとなっています。また、風車の間隔は一番狭いところでも約400m離れています。
2
騒音・低周波音について
- Q2-1音とは何か、風車からの音について教えてください。
A2-1
詳しくは「騒音調査レポート」をご覧ください。
- Q2-2低周波とは何か、身の回りの低周波について教えてください。
A2-2
- Q2-3国内の既存の風力発電施設では騒音・低周波音に関する苦情があるのですか?
A2-3
2010年10月発表の環境省調査報告によれば、継続中の苦情が発生している施設は、調査対象の風力発電施設389か所中25件であり、全体の6.4%です。
また、苦情が発生している箇所は、いずれも、風車から住居までの距離が近いところが多く、最も遠い施設でも距離は1020mです。風車からの距離と継続中の苦情件数のグラフを以下に示します。
環境省 報告書(図-11 最も近い住宅までの風力発電施設からの距離 より)
詳しくは「低周波音調査レポート」の4をご覧ください。
- Q2-4距離が離れると低周波音も小さくなるのですか?
A2-4
はい。一般に、低周波音は可聴域の音よりも遠くまで届きやすいと言われていますが、低周波音も音であることに変わりはなく、距離が離れるほど小さくなることに変わりはありません。
低周波音の大きさと距離の関係については「低周波音調査レポート」6をご覧ください。
- Q2-5安岡沖洋上風力発電施設で低周波音による健康被害は生じないのですか?
A2-5
計画中の風車は直近の民家から1,500m離れた場所に設置するため、風車からの音は十分に小さい値となり、低周波音も今の状態とほぼ変わりません。
※風車騒音は20Hz以下の低周波音の問題ではなく、“聞こえる”環境騒音ととらえるべきものであるとの見解があります。
出典:平成28年2月 風力発電施設から発生する騒音等の評価手法に関する検討会
「風力発電施設から発生する騒音等への対応について中間とりまとめ」
3漁業への影響について
- Q3-1風車により漁業に影響は出ませんか?
A3-1
風車の建設により、海中にある風車基礎のまわりに新たな魚礁を作ります。漁業振興への貢献が期待されており、山口県漁業協同組合から下関市へ、本プロジェクトを推進する要望書も提出されています。
- Q3-2風車が建っている海域で漁は出来なくなるのですか?
A3-2
漁が可能な海域についてはこれまでと大きく変わりません。
計画中の風車は海面からブレード下(風車の羽)までの距離が20m以上あり、船に当たることはありません。風車のタワー(鉄塔)は直径が5~6mです。また、風車付近に立入禁止処置は行う予定はありませんので風車近くでも漁が可能です。
- Q3-3風車騒音が水中に届いて、魚が逃げるのではありませんか?
A3-3
風車騒音は海面で反射されて海中にほとんど伝わらないと考えています。
また、船が航行する時の音、例えば船のスクリュ音に比べて非常に小さい音の為に影響はないと考えています。
4その他計画全般について
- Q4-1なぜ安岡沖を洋上風力の計画地に選んだのですか?
A4-1
風況調査等から良好な結果が得られたため、安岡沖を選定しました。
詳しくは事業計画のページをご覧ください。
事業計画ページへ
- Q4-2風車を山ではなく、海に建設する理由について教えてください。
A4-2
陸上に比べて風が強く、洋上の方が発電に適しています。
また、騒音問題に対応するため家屋からの距離を離す目的で、洋上に建てる傾向になっています。
- Q4-3風車の運転期間について教えてください。
A4-3
原則、発電を開始してから20年です。
事業終了後は、風車を撤去し、もとに戻します。
- Q4-4風力発電と電波障害について教えてください。
A4-4
現在、風車による影響の可能性の有無を予測・調査中です。
- Q4-5下関に風車が出来る事によって電気料金が上がるのでは?
A4-5
下関市だけ電気料金が上がることはありません。再生可能エネルギーによる電気料金の上昇は全国同じです。
また再生可能エネルギーは、今後の電力自由化により災害時の非常用電源として活用されることが期待されます。
- Q4-6今回のプロジェクトで、どんな効果があるのですか?
A4-6
スタートしたら下関市の約1/3にあたる約40,000世帯の1年間の電力量をまかなえます。また、このプロジェクトによる経済効果、新たな観光資源として地域の活性化も期待されています。
Q 説明会の開催を希望する場合の手続きについて教えてください。
A
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