ブックタイトル下関市安岡沖洋上風力発電プロジェクト 冬季調査結果報告書
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下関市安岡沖洋上風力発電プロジェクトのホームページです。事業計画について詳細をご紹介いたします。
7.4.動物(陸上に生息する動物)7.4.1.鳥類(1)調査方法定点調査は、調査定点に留まり、出現した鳥類を記録する方法である。調査範囲内に3地点の調査定点を設定し、出現した鳥類を記録した。ラインセンサスは、予め設定した調査測線を2km/h程度の緩速度で歩行しながら、測線周辺で出現した鳥類を記録する方法である。調査範囲内に2測線の調査測線を設定し、測線周辺で出現した鳥類を記録した。船舶トランセクトは、予め設定した調査測線を船舶で移動しながら、測線周辺で出現した鳥類を記録する方法である。調査範囲内に9測線の調査測線を設定し、測線周辺で出現した鳥類を記録した。また、任意観察として、定点調査及びラインセンサスの調査時間外で確認された鳥類について記録した。調査は、12月18日~20日、2月5日~7日に行った。ハイタカ(12月調査)シロチドリ(12月調査)(2)調査結果概要(越冬期12月調査および2月調査)越冬期の調査では、12月調査で11目26科46種、2月調査で11目26科56種、合計で12目27科58種が確認された。分類群別では、スズメ目が13科21種と最も多く、以下チドリ目が3科9種、カモ目が2科7種、タカ目が2科5種となっており、それ以外の分類群は3種以下となっていた。渡り区分別では、留鳥が37種、冬鳥が19種、旅鳥が2種となっており、調査時期を反映したものとなっていた。調査範囲に海域を含むため、カモ目、アビ目、カツオドリ目、チドリ目といった水域に出現する種の割合が多くなっていたが、樹林性のメジロ、キジバト、ヒヨドリ等、人里周辺に見られるスズメ、ムクドリ、ハシブトガラス等の種も確認された。猛禽類は、タカ目及びハヤブサ目の6種が確認されており、トビ、ミサゴ、ハヤブサ等、海岸近くで出現する種の他、ハイタカ、オオタカ、ノスリも確認された。越冬期の調査では、重要種としてヒメウ、シロチドリ、ミサゴ、ハヤブサなど11種が確認された。重要種の一覧を表7.3.1に示す。表7.4.1鳥類調査重要種一覧分類調査時期重要種選定基準No.目名科名種名12月2月保護法保存法環境省RL山口県RDB1カモ目カモ科カワアイサ●●準絶滅危惧2カツオドリ目ウ科ヒメウ●絶滅危惧IB準絶滅危惧3ペリカン目サギ科クロサギ●●準絶滅危惧4チドリ目チドリ科シロチドリ●●絶滅危惧II絶滅危惧Ⅱ類5シギ科ハマシギ●準絶滅危惧6カモメ科ウミネコ●●準絶滅危惧7タカ目ミサゴ科ミサゴ●●準絶滅危惧準絶滅危惧8タカ科ハイタカ●●準絶滅危惧準絶滅危惧9オオタカ●●国内稀少準絶滅危惧絶滅危惧Ⅱ類10ノスリ●●準絶滅危惧11ハヤブサ目ハヤブサ科ハヤブサ●●国内稀少絶滅危惧II絶滅危惧Ⅱ類6目9科11種9種11種0種2種7種10種ミサゴ(2月調査)ハマシギ(2月調査)7.4.2.陸上哺乳類(コウモリ)(1)調査方法冬季調査においては確認される可能性のあるコウモリはオヒキコウモリに限定されることから、調査方法は各定点において直接鳴き声を確認する方法とした。また、他種のコウモリ類が確認されることを想定してバットディテクター(ヘテロダイン方式:MINI3)を併用した。陸上哺乳類(コウモリ類)は、海岸線において3地点、海上1地点において夜間(日没後3時間程度)とした。調査は、2月5日~6日および2月9日に行った。福江地区周辺環境(2)調査結果概要調査の結果、2月5日の定点;福江地区においてオヒキコウモリと思われる鳴き声が確認された。しかし、福江地区の定点は通行車両が多い、波の音が大きいなどの環境にあることから僅かに聞き取れた程度であり、今後の調査において静かな場所への定点の移動等により詳しい状況を把握する。概-6