ブックタイトル下関市安岡沖洋上風力発電プロジェクト　冬季調査結果報告書

概要

下関市安岡沖洋上風力発電プロジェクトのホームページです。事業計画について詳細をご紹介いたします。

7.2.水環境7.2.1.水質(水の濁り・水素イオン濃度)(1)調査方法水質については、「水質調査方法」（環境省）に基づき、バンドーン型採水器を用いて採水を行った。試料は、JIS等に定められた公定法で分析を行った。調査地点は、対象事業実施区域内を含む合計7地点（St.2、St.3、St.4、St.6、St.8、St.10、St.13）とした。冬季調査は、平成26年1月27日に行った。(2)調査結果概要冬季調査の水質調査結果を以下の表7.2.1に示す。透明度は6.5～9.5mであり、いずれの地点も臭気に異常はなかった。濁りの指標項目である浮遊物質量（SS）は、0.6～1.7mg/lの範囲にあり、海水の濁りは確認されなかった。水素イオン濃度（pH）は8.2であり、環境基準（A類型7.8～8.3）を満足していた。表7.2.1水質調査結果水質調査状況（透明度）水質調査状況（採水）調査地点St.2 St.3 St.4 St.6 St.8 St.10 St.137.2.2.底質(1)調査方法底質については、船上よりスミス＆マッキンタイヤー型採泥器を用いて実施した。採取した試料のうち、有害物質は「底質の処理・処分等に関する暫定指針」、化学的酸素要求量、全硫化物、強熱減量、粒度分布は「海洋汚染及び海上災害の防止に関する法律施工令第5条第1項に規定する埋立場所等に排出しようとする金属等を含む廃棄物に係る判定基準を定める総理府令」に準拠して分析を行った。調査地点は、対象事業実施区域内を含む合計4地点（St.7、St.10、St.12、St.13）とした。冬季調査は、平成26年1月28日に行った。(2)調査結果概要冬季調査の底質調査結果を表7.2.2に示す。泥温は12.1～13.0℃、酸化還元電位（ORP(Eh)）は7～349mVであり、いずれの地点も臭気は無臭であった。底質調査状況（採取状況）底質調査状況（計測状況）粒度組成については、事業実施区域内のうちSt.7およびSt.12周辺において砂分の割合が高く、St.10周辺は礫分の割合が高かった。また、対象区域外にあたるSt.13では細粒分の割合が高かった。水産用水基準項目（硫化物、化学的酸素要求量（CODsed）、水底土砂判定基準項目、底質の暫定除去基準項目（総水銀、PCB）、土壌汚染に係る環境基準項目（ダイオキシン類）の分析結果については、いずれも基準値を下回る結果であった。作業時間8:29 11:10 9:11 8:53 10:51 9:32 10:18透明度(m)6.58.1（着底）7.1（着底）7.5 9.0 7.0 9.5表7.2.2底質調査結果（現地観測項目、粒度組成）基本事項浮遊物質量(SS)(mg/l)水深(m)11.2 8.1 7.1 10.2 9.5 16.3 30.4臭気等なしなしなしなしなしなしなし水色dull green5G 5/4dull green5G 5/4dull green5G 5/4dull green5G 5/4dull green5G 5/4dull green5G 5/4dull green5G 5/4上層1.3 0.6 0.8 1.2 0.6 1.3 0.7中層1.8 0.7 0.8 1.2 0.7 1.5 0.7下層1.7 0.5 1.1 1.3 0.6 1.4 1.7現地項目臭気-なしなしなしなし泥温℃12.2 12.1 12.5 13.0酸化還元電位(ORP(Eh))土色-単位St.7 St.10 St.12 St.13mV 62 349 71 7灰オリーブオリーブ褐オリーブ黒オリーブ黒7.5Y 4/22.5Y 4/47.5Y 3/27.5Y 3/2夾雑物-貝殻片貝殻片貝殻片貝殻片水素イオン濃度(pH)(-)上層8.2 (15.1) 8.2 (15.3) 8.2 (14.7) 8.2 (14.8) 8.2 (15.2) 8.2 (14.9) 8.2 (15.0)中層8.2 (14.9) 8.2 (15.0) 8.2 (14.7) 8.2 (14.7) 8.2 (15.2) 8.2 (14.8) 8.2 (15.0)下層8.2 (15.2) 8.2 (14.9) 8.2 (14.7) 8.2 (14.7) 8.2 (14.9) 8.2 (14.8) 8.2 (15.2)粒度組成礫分% 0.0 61.1 1.2 0.3砂分% 88.6 37.4 81.0 24.4細粒分% 11.4 1.5 17.8 75.3概-4